ニュージーランド滞在中は、 このようなスタッフミーティングが 常に欠かせませんでした。
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初日のオークランド市内観光に始まり、 歓迎レセプション、 学校・公民館・幼稚園訪問、 ホームステイ、 オプショナルツアー、 最後のフェアウェルパーティーまで スケジュールは 今思えば かなりぎっしり詰まっていました。
訪問先では、 幼稚園の先生たちが 「 ハカ 」 を披露しました。
これは どこへ行っても大好評で、 そのパフォーマンスを見るたびに これこそ先生たちの真骨頂だと思ったものです。
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どちらかというと、 公式行事が多い中、 オプショナルツアーを選択したり、 ホームステイ先でのんびり過ごしたり、 ホストファミリーと出かけたり、 あるいは 完全にフリーな状態で出かけることも可能でした。
筆者は、 国際免許証を持って行きましたので、 ある日 滞在中のパートナーである写真屋さんとレンタカーで無計画の旅に出ました。
車種は忘れましたが、 メーカーはSUZUKIで マニュアル車でした。
私は、 お店の人に 「 この人は、 車と同じ名前で 鈴木さんです。 」 と言いました。
私たちは とても気分よく出発し、 あてもなく ただ気の向くままに車を走らせました。
他の車は ほとんど見かけませんでした。
目の前には、 のどかな風景が ただひたすら続いていました。
ニュージーランドは、 日本と同じ左側通行で 走ることには不安も 全くありませんでした。
私たちは、 長い下り坂の上の方に 車を止めて 飲み物を買い、 少し休憩しました。
「 さあ、 行きますか! 」
ところが、 車のエンジンがかかりません。
バッテリーが上がったのでした。
「 まいったな。 」
「 ホントですよ、 SUZUKIさん。 」
「 押しがけしてみるか。 」
「 下り坂だから、 そのまま行ってみますよ。 」
「 ギアは、 セコンドに入れて。 」
「 クラッチ上げてみて 行けそうだったらアクセルふかします。 」
幸運にも、 エンジンは 最初のトライでかかりました。
「 このまま 車屋に戻ろう。 」
「 戻りましょう。 」
無計画の旅は、 こうして終わりました。