これも古い写真です。
ブログでご紹介したこともあったかと思いますが、かつては 年長組剣道を運動会で発表するのが恒例でした。
午前中最後のプログラムが剣道で、当時は今とは比較にならないほど競技種目が盛りだくさんでしたから、順番が回って来るまでに時間は押せ押せになってしまい、剣道終了時は 時計の針が12時を過ぎてしまうこともしばしばでした。
画面中央奥側に、背を向けて立っている方は、警視庁主席師範で剣道範士八段(のちに九段)の長島末吉先生です。剣道の技術はもちろん圧倒的に素晴らしく、しかしながら、それにもまして素晴らしい人格者であったことは、特筆すべきです。いつも笑顔を絶やさず本当に優しい方でした。
幼稚園教育の現場で、五歳の子供たちとふれあう姿が懐かしく思い出されます。
卒園式では、飯沼園長と共に壇上に腰掛けられ、お別れの前には卒園児に優しく祝辞を述べられました。先生のお話を聞いて毎年感動したことを覚えています。
私たち教職員は、警視庁の最高峰におられた方が壇上から優しく語りかけた時、卒園児たちのお話を聞く姿勢態度を見てさらに感動したものです。
優しいお人柄を知っていればこそ、子供たちは先生のお話に熱心に耳を傾けたのでした。
剣道界のみならず、幼児教育・人間教育の場に まさにふさわしい方でした。