コンサート開演60分前。
冒頭で披露される予定の 「 八柱幼稚園園歌 」 のリハーサルに臨む 飯沼先生と音楽隊の皆さんです。
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コンサート開催が決まってからは、 当日のスケジュールについて 音楽隊の代表の方と幼稚園側担当者が、 事前に細かな打ち合わせを行いました。
そして、
コンサート当日は、 音楽隊の車輌をとめる駐車スペースの確保や時間も全て予定通りで、 楽器や荷物の搬入が手際よく行われました。
会場内でのセッティングが整うと、 すぐにリハーサルが始まりました。
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外の気温は、 30℃を超える暑さとなりました。
開演前の会場全体には 心地よい緊張感と期待感が漂い、 飯沼先生が指揮者として登場する 「 八柱幼稚園園歌 」 のリハーサルも 粛々と行われました。
傍らでは、 数人の先生たちが 見守っていました。
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この日を迎えられたのは、 私たちにとって この上ない喜びでした。
会場の広さには限界もあり、 お客様を数多くお招きできませんでしたが、 今もなお 熱気に包まれた会場内の余韻が耳に残っています。
この日のために 体調を整え、 リハーサルと本番の演奏に臨まれた 飯沼先生の勇気と覚悟に 改めて敬意を表したいと思います。
思い起こせば、 2年前の3月に 長年勤められた八柱幼稚園の理事長・園長を退任され、 園児たちとの交流が少しずつ遠ざかっていましたから、 元気に指揮棒を振る様子に 子供たちも感動したことと思います。
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筆者が ふと思い出したのは、 飯沼先生退任時のあいさつ文の中にある一節でした。
「 毎日 新鮮な気持ちで、 ワクワク、ドキドキしながら園に足を運び、 まんまるな月を見ながら帰宅する 充実した日々でした。 」
当時、
飯沼先生とは、 手書きの原稿を読み合わせて 印刷屋に提出する最終原稿を仕上げました。
この一節は、 誰にも真似できない 本物の心の内を表しています。
心に残る名文です。