掘削作業再開

日没後まで続いた作業

12月7日(土)に、掘削作業が再開されると、 翌日の時計台の完成が 大いに期待されました。

ところが、
作業は なかなか順調に進みませんでした。

旧大時計を支えてきた 地中深く埋まっているパイプや、 それを固定する金具が想定外に強固で頑丈に設置されていたため、 普通なら簡単に引き上げることが出来るであろうパイプが、 びくともしませんでした。
目に見えない深い位置で 複雑に固定されていたパイプ。

掘削作業の条件は、 新大時計の直立ポールに合わせた直径と深さを確保することです。
そのために、 地中に埋まった古いものの全てを 先ずは取り除く必要がありました。

最終的に、
固くて分厚い 鉄製のパイプは、 ガスバーナーで溶断することになりました。
バーナーの飛び散る火の粉は、 まるで打ち上げ花火のように 暗くなった時計台周辺を 明るく照らしました。

予定の時刻を2時間ほど過ぎて、 作業が終了しました。

作業員の一人が、
すみません、 先に帰らせてもらいます。
早く行ってやれよ。

娘さんの誕生日だったそうです。
そう言えば、 電話が何度も鳴っていたのを思い出しました。

もっとみる

^