言語劇2

うしろの池は、 ベニヤ製で 壁によりかけて使用しました。

かつての年長さんは、 毎年 がんばって言語劇を演じました。

クラス担任は、 劇中はピアノの演奏がありましたから、 現在のように舞台袖で 音楽( CD )を鳴らしたり、照明や大道具の移動などの指示を出したりすることは出来ませんでした。

しかしながら、 劇の大道具の仕掛けや場面転換などは 今よりもずっとシンプルなものが多く、 その点では まだ何とかなった時代でした。

筆者は、 わりと新人の頃から 舞台のサポートを引き受けるようになりました。

一番大変だったのは、 言語劇の際のマイク担当でした。
昨日 書きましたように、
ナレーター用のマイク2本、
吊るしマイク3本、
ワイヤレスマイク4本と、
とにかく本数が多いので、 操作にはかなり気を遣いました。

9本のマイクを常にONの状態にしておくと、 必ず問題が起きました。
それは、 ハウリングでした。
ハウリングさせてしまっては 劇が台無しになってしまいます。
九つのボリュームのつまみを、 劇の進行に合わせて上げたり下げたり、
また、 同じ役の子が ワイヤレスマイクを引き継ぐ場合には、 雑音等が入らないように 完全に音を消して行いました。

言語劇は、
セリフを きちんとお客様に聞こえるようにしなければなりせん。
そのため、
筆者は 台本とにらめっこをしながら、 舞台袖のアンプの前に立ち、 ただひたすら格闘を続けたのです。
クラス担任と子供たちの劇の成功を願い、 また 保護者の喜ぶ顔を 思い浮かべながらの作業でした。

その後、
筆者はマイク担当に加え、 配電盤担当も仰せつかり、 フットライトや舞台天井ライトを 点けたり消したりしながら、 奮闘しました。
現在では とても考えられない経験でした。

いつしか、 言語劇は廃止となり、 それに代わって レコードの音源を利用して 歌ったり 踊ったり 演技したりする舞踊劇が主流となりました。
それが、 現在のちびっこ会スタイルの始まりです。

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